
日時:2013年5月5日〜5月12日
場所:大阪経済法科大学・ベイコム総合体育館・近畿大学記念会館
◎女子の部
☆林女子監督の感想☆
【全般的なコメント】
今回のリーグ戦は、昨年の秋季リーグ戦から順位をひとつ下げて4位と、やや物足りない結果となってしまった。特に23年度秋季リーグ戦から3シーズン連続して勝ち越していたが、今回は3勝4敗と負け越し、ここ一番のポイントとなるゲームを取ることができなかった。
ただ、リーグ戦中盤までは優勝を狙える位置につけていた。2試合目で近畿大学に3-4と惜敗したものの、前半戦を3勝1敗で折り返し、優勝をかけて神戸松蔭女子大学、同志社大学にチャレンジしたがあと一歩及ばなかった。最終戦の立命館大学戦では悪い流れを引きずるような形で完敗し、リーグ戦の怖さを実感した。
学生スポーツには、毎年入学を卒業という避けては通れない選手の入れ替えがある。
強い選手の入学、現有戦力の底上げなどにより、チーム力はアップするが、今回に限っては、私たちのチーム力が上位校に及ばなかったということであろう。
優勝した同志社大学は、昨年の高橋さんに続き今年も成本さんという強力な新入生が加わり、久松さん、浜畑さんらも安定し、総合力で昨秋に続き連覇。4か月後の秋季リーグ戦でも、同志社大学を中心とした優勝争いになることは間違いない。
2位の神戸松蔭女子大学は、レギュラーの半分が入れ替わったものの、最後まで優勝争いに加わるのは流石である。寺田コーチの指導とそれに応える選手たちの努力が手に取るように感じられ、増本さん、加藤さんらの上級生がチームを牽引していた。
我が関西学院については、主将の池田友里佳が全焼し、大黒柱として活躍したことが明るい材料である。
槙尾、根本は、勝負どころで勝ちきれず、本人たちにとっては悔いの残る試合があったかもしれないが、悲観することはない。今回の経験や悔しさをバネにして秋季リーグ戦での活躍を期待する。
池田真由佳は前半で起用し、相手のエース格の選手との対戦多かったが伸び伸びとプレーし、接戦になっても慌てず自分のプレーを実践していた。ボールの威力に加え安定性も増し、前半でいい流れを作ってくれた。
濱田、加藤、田中は初めてのリーグ戦出場であったが、はつらつプレーした。この経験を今後の試合に活かしてほしい。
全試合を通じてベンチの雰囲気が良く、選手と応援者の一体感が伝わってきた。また試合に出場していない部員もそれぞれの役割をきっちりと果たしていた。各人の真面目な取り組みと幹部のリーダーシップを評価したい。
【各試合のコメント】
・対龍谷大学(4-3)
田松さん、市原さんに単複3点取られたが、6番で根本が接戦をものにしラストにつないだ。
ラストで池田友里佳がフルセットの大接戦となったものの勝利し締めくくった。
・対近畿大学(3-4)
ポイントとなった定國さんとの試合に、根本が競り負けてしまった格好になったが、全力を出し切った中で致し方ないところ。
最近の近畿大学との試合では、定國さんとの試合が明暗を分けるケースが多く、今回は定国さんの積極性、気力みたいなものが伝わってきた。
今季から登場した池田友里佳、真由佳のダブルスもリーグ戦初勝利をあげた。
・対関西大学(7-0)
1年生の加藤を起用し、初勝利をあげた。
終わってみれば、1ゲームも落とさず完勝した。
・対大阪経済法科大学(6-1)
1年生の田中を起用し、負けたもののエースの泰さんに対し随所に好プレーを見せた。
それ以外の試合は競った場面も多かったものの勝利を積みかさね、6-1で勝利した。
・対神戸松蔭女子大学(3-4)
池田真由佳が増田さんに対し接戦ながら勝利し、ダブルスも勢いに乗って勝利。
池田友里佳が松田さんを降し、あと1勝まで追い詰めたが、3-4と力及ばず。
濱は、南さんに対しあと一歩のところまで迫った。
・対同志社大学(3-4)
池田真由佳が狩野さんから先取点をあげ、池田友里佳も浜畑さんの執拗な前後のゆさぶりをしのぎ、チームとして食い下がったものの、高橋さん、成本さんを中心に単複で得点され突き放された。
ラスト槙尾は勝敗決定戦後であったが、はつらつとしたプレーで清水さんに勝利した。
・対立命館大学(2-5)
神戸松蔭女子大学、同志社大学を連敗し、最終戦は何とか勝利して締めくくりたいところだったが、終わってみれば2-5と完敗であった。
入れ替え戦出場が決定していた立命館大学であったが、勝利に対する貪欲さやひたむきな粘りに受けて立ってしまい、消化不良という感じであった。
【総括】
今回のリーグ戦も、総力戦という感じで、緊張した試合の連続であった。
毎回同じコメントになるが、秋季リーグ戦に向けて、団体戦で必要な条件であるエースと強いダブルスの2ポイントをとれるような、チーム作りが必要となってくる。
最終戦で敗れた立命館大学が、対大阪経済法科大学戦で競り負けてしまったことがきっかけで、入れ替え戦にまわったということを考えると、実力はどのチームも紙一重といったところであり、いかに油断することなくその試合に集中できるかが重要となる。
また秋季リーグ戦は、2部から昇格した京都産業大学を含め、全く気が抜けない試合の連続が予想されるところである。
元気に明るく練習に取り組むことは大事なことであるが、同時に緊迫感のある取り組みも必要。現在、日本経済新聞の「私の履歴書」にプロゴルファーの岡本綾子さんの執筆があるが、「練習をやりこんで好調な時には、クラブのフェイスとボールが当たる瞬間に葉っぱが1枚挟まったことがわかるほど感覚が研ぎ澄まされていた」という。
秋季リーグ戦まで、いかに高い意識を持って日々の練習を行うのか、女子部員の頑張りに期待したい。
最後になりましたが、お忙しいなか、私たちのために応援いただいた弦月会OB、OGの皆様、保護者の皆様、関係者の皆様に心よりお礼申し上げます。
女子監督 林雅司
順位を一つ下げ第4位!秋に期待!
結果詳細は
こちら
全体の結果(学連HP)
写真提供:川口OB

女子ベンチメンバー
後列左から、濱世知(文3・横浜隼人高)、阿部詩織(総政3・徳島北高)、吉岡理恵(国3・明石南高)、
加藤佐代子(社1・名経大高蔵高)、槙尾歌純(商4・土佐女子高)、田中遥子(理1・祇園北高)
前列左から、根本理沙(社3・遊学館高)、池田友里佳(社2・四天王寺高)、藤村早紀(文4・明誠高)、
濱田美優(教2・城南高)、池田真由佳(社2・四天王寺高)
・1日目(対龍谷大戦)

トップで勢い付けた濱! 豪快なプレーの槙尾!

息の合った姉妹ダブルス!
・2日目(対近畿大戦)

ベンチワークも大事です! 来期に期待の濱田!

鋭い眼光の根本!
・3日目(対関西大戦、対大経法戦)
・4日目(対神松陰戦)
・5日目(対同志社戦)
・最終日(対立命館戦)
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悔しさを来季へ! 気合が違います槙尾!
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どこまでも追いかける池田!
◎男子の部へ
関西学院大学体育会卓球部HP委員 星田正樹・阿部詩織