全日本学生選手権(団体)の報告




日時:7月5日〜7月8日

場所:北九州市総合体育館



〜 全日本大学総合卓球選手権の総括 〜



男子


                                                                                       男子監督 田中亨


 先ずは女子が第1シードを破り永年の念願だったインカレベスト8の大健闘に心から拍手を送りたい。
 一方男子は予選リーグ(法政大学)、決勝トーナメント1回戦(埼玉工大)とも関東1部校(春季)の壁を打ち砕く事が出来ませんでしたが各試合とも内容は着実に進化しており来年は是非とも今年以上の成績を残せるよう練習量と質の強化を図りたいと思います。
 個々の試合について特に埼玉工大戦でトップに出た和田(2年)が堂々とした試合で勝利したり、黒羽(2年)も破れはしましたが法政戦では全日本ランカー相手にフルセットの9本の大接戦を戦うことが出来ました。残念だったのは試合経験豊富な上野(4年)、小澤(3年)がそれぞれ優位にゲーム展開しながら勝ちに繋がらなかった事です。更に団体戦の勝負のカギとなるダブルスが取れなかったのが悔やまれました。
 全体的な感想としては関東勢に加え青森大学、愛知工大のパワーの違いをまざまざと見せつけられた事と上位各校とも1年生の活躍が目立ちました。我が校も出場の機会はありませんでしたが宇仁田、久野、奥山の1年生3名がベンチ入りし他校選手の活躍を目の当たりに見て歯ぎしりをしたと思いますが秋のリーグ戦でうっぷんを晴らしてもらいたい。関西勢の他の男子校については今年も全てベスト8入り出来ず我が校も含め関東との差が広がった感じで寂しい限りでした。
 最後に今回も北九州市まで応援に来ていただいた選手のご家族や九州在住のOB(堤浩一さん、松井寛忠さん、田中建伍さん)の皆さん有難うございました。


女子


                                                                                       女子監督 林 雅司

 予選リーグは筑波大学、志學館大学と同組でしたが、志學館大学を3−0で降し幸先のいいスタートを切ったものの、筑波大学には1−3で敗れました。志學館大学が筑波大学を3−2で降していたため、3チームが1勝1敗で並びましたが、ポイント計算でかろうじて1位となり予選を通過しました。
 昨年度ベスト16に入っているため、シード扱いとなり、抽選の結果初戦は国学院大学との対戦となりました。1番池田(真)、2番池田(友)、3番ダブルス尾形・池田(真)組と伸び伸びしたプレーで勝利を積み重ね、3−0で国学院大学を降しました。
 続く2回戦は、昨年度優勝の淑徳大学との対戦となりました。エースの松澤選手が欠場しているものの、関東リーグ1位の強豪チーム。どこまで我々の力が通用するのか、ある意味で楽しみな試合となりました。選手たちには、「4単1複の試合は、誰かが1点金星を挙げると勢いがついてもつれることがある。強敵には間違いないが、勝負事はやってみないとわからない」と話して、試合に臨みました。
 1番池田(真)、2番池田(友)は健闘むなしく敗れたものの、3番ダブルス尾形・池田(真)組が接戦の末、丹羽・白鳥組に勝利しました。4番尾形はカットの白鳥選手との対戦。相手の攻撃をうまくブロックしてミスを誘い、また甘く入ったカットを着実にスマッシュで決め、ダブルスに続き2点目を上げました。こうなると押せ押せムード。5番根本は滝選手のサービス、3球目にやや苦しむ場面もあったものの、終始落ち着いた試合運びで決勝点をあげました。
 これで目標としていたベスト8入りが決定し、次はベスト4入りをかけ近畿大学と対戦することとなりました。
 先日の春季リーグ戦では、近畿大学に初勝利をあげたものの、やはり我々にとっては各上の相手。「自分たちの力で歴史を作り変えよう」と言って送り出した試合でした。ここでも、全員が硬くなることなく実力を発揮し、好ゲームを展開しました。1番池田(真)、2番池田(友)が連勝し、3番ダブルス尾形・池田(真)組も第一ゲームを先取し、近畿大学を追い詰めましたが、このダブルス、4番根本、5番尾形があと一歩届かず、2−3で惜敗しました。
 予選リーグの筑波大学戦の敗戦を考えれば、よくここまで盛り返したものです。選手たちの地力がついたことと、精神力の強さを感じることができました。

 昨年の関西学生秋季リーグ戦の頃から、接戦をものにできる試合が増えてきました。これは、日頃の真面目な取り組みと精神的な強さによるものと思っています。
 技術的には、例えば池田(真)のサービス及び三球目攻撃などは、東京富士大学、早稲田大学などのトップ選手たちと比較しても全く遜色なく、かなりの得点能力があります。これは、日頃の練習の中で、選手たちが自主的に考え、向上心を持って取り組んできた結果だと考えています。
 今回は目標のベスト8を達成しましたが、40年以上前に当時の長尾さん、右柳さんらの活躍以来だとお聞きしました。昨年度の関西学生選手権のダブルスに続き、両先輩にまたひとつ近づくことが出来ました。
 4年生の尾形、川辺らが1年生の時には、関西学生リーグの2部と1部を行き来していましたが、この数年、比較的短時間において、よくここまで成績をアップできたと思います。近畿大学戦に惜敗した後、悔し涙を流す選手を見て、まだまだ強くなることを確信しました。
 最後になりましたが、ご声援いただきましたOB、OGの皆様、保護者の皆様、その他多くの関係者の皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。


試合結果はこちらをご覧ください。



〜 試合の様子 〜


                                                                                    写真提供:Nittaku



        

                                 黒羽直也(経2)                                    上野康治(経4)


        

                                池田友里佳(社3)                                     槙尾歌純(商3)


女子第1シードの淑徳大に勝利した瞬間!


        

                                 和田卓也(商2)                                   小澤吉史(人福3)


        

                                 根本莉沙(社2)                                   池田真由佳(社1)


        

                           女子W 尾形(文4)・池田(社1)                          男子W 上野(経4)・和田(商2)





関西学院大学体育会卓球部HP委員 小谷貴大・永野真弓・星田正樹・阿部詩織



戻る